図書館関連

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『情報が多すぎる』のは『情報がない』のと同じですよ

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 図書館の本で病気について調べる利点のひとつに、「とりあえず2~3冊借りてきてざっと目を通せば、一通りの調査が完了して、休むことができる」ということがあると思いました。自分や家族がかかった病気がどんなものか一通り知りたいと思ったその時点で、すでにかなり焦燥感にかられており、疲労困憊の場合も多いです。ネットだと延々と調べてしまい、どれがいいのかよくわからないまま更に疲れが溜まる場合もあります。そんなときに図書館の本が役に立つのかな、と思うんですよね。

 なにかの折に知人と話していて、「『情報が多すぎる』のは『情報が全くない』のとほぼ同じですよ。選ぶことができずに疲れ切ってしまいますから」と言う話になったことがありました。当時はまだインターネット黎明期の2000年代前半で、今はだいぶネットも社会も進歩していますが、「最終的に情報を選択するのは、ほかならぬ自分」という点は当時も、今も、そしてこれからもずっと変わることはないでしょう。

 以上は、「一通り調べて、それで休める」本と、「延々と調べてしまい、疲れがたまる」ネット…という比較でした。時と場合に応じて媒体を上手に使い分ける、という場面がある限り、紙の本はこれからも一定の役割を果たすことができると考えられます。